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OIKAWA,Satoko blog

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3月13日 家の傾きに気付く 

朝、家の室外、室内を見て驚く。お風呂場、OTTOの仕事部屋の辺りが基礎から崩れているのが分かる。玄関の鍵も閉まらないし、私の部屋のドアも開かない。部屋の壁もいたるところにヒビが入り、床も隆起したり、極端に下がったりしている。余震によって、家の状態が悪化しているのは明らかだった。

「頷くと、家が揺れるように思うんだけど」とOTTO。私も頷いてみると、家ごと揺れて感じる。今思えば「地震揺れ」というもので、船酔いのような状態だったのだろうが、その時は今にも自宅が倒壊するような不安が襲って、足が震えてきた。

この家は危険なので、山の上の父のアトリエに避難しようということになり、真剣に荷造りを始めた。OTTOはパソコン類を、私は画材等をまとめた。私の絵の具棚は倒れなかったし、絵の具ビンもプラスチック製なので全く被害がなかった。硯も無事だった。
運び出せない大事なものは、一番被害のない部屋の机の下にまとめた。

山まで2往復して荷物を運んだ。この過程でガソリンがかなり無くなってしまった。
山にいた父に、アトリエを貸して欲しいと頼むと、実家に泊まれば良いと言われるが、ただでさえ、実家には家の中にジャーマン・シェパード1匹、アビシニアン1匹、鳩5羽いるのに、我が家のネル(柴犬よりやや大きい)とうさぎのフク(80cmほどのケージ入り)が一緒では、避難生活が大変なことになってしまう。山には父の銀鶏もいるので、その世話もあるし、自分たちは山で過ごすと話す。

父のアトリエは大きなプレハブで、家具などないから物の転倒等の心配が無い。余震も続いているが、自宅よりもずっと安心だ。
灯油ストーブに鍋を乗せ、残っていた野菜でスープを作る。お正月用だったお餅の残りが1袋あったので、それをご飯がわりにする。ランタンとストーブの火を明かりにして夕食を取る。
「本当にキャンプになってきたね」と笑い合う。この時には、もう、笑い事ではない自体だと理解していた。そして、笑ったりしないと乗り切れないとも分かってきていた。

フクも落ち着いて、顔を洗い始めた。自宅にいた時は、余震の度に「家を出よう。車に乗ろう」と訴えていたネルが、震えながらも布団の上にじっとしている。ネルには家の軋む音がしっかり聴こえてきたのかもしれない。

ワンセグでニュースを見る。想像を超える被害に驚きの連続。甚大な被害を受けた地名は、どれもがあまりにも身近だった。次々と大切な人達の顔が浮かんでくる。つながらない電話がもどかしい。充電式のワンセグも切れた。座布団を敷き、持ってきた掛け布団をかぶる。半分くらい残ったミニ大五郎を、二人で一口ずつ飲んで眠りに着いた。

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