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OIKAWA,Satoko blog

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3月12日給水所通い始まる 

朝食に昨夜、OTTOが作ってくれたおにぎりを食べ、即、親の家に向かう。道すがら買い物が出来れば良いと思っていたが、店はどこも閉まっている。実家側の小学校で給水をしているのが見えた。

親の家には、ひびも傾きも無く、安全と思われた。両親も落ち着いていたので「給水に行ってくる」と、水用ポリタンクを取りに自宅に戻った。途中、ガソリンスタンドに車が並んでいるのが見えた。この辺りで暮らすには車は必須。1時間並んで給油にありつく。1人6ℓ、900円。停電なので、手仕事で給油してくれる。これを最後に、ガソリンが手に入らず、大いに困ることになるのだが、この時にはそんな予想も出来なかった。

自宅地域の給水所が分からないので、役場に聞きに行き地図をもらう。比較的、空いていると勧められた給水所で2時間近く並ぶが、あまりの長蛇の列に気が遠くなる。夜にもう一度来ることにして、避難所でネルとフクの分だけ、紙コップに飲料水をもらい、自分たちはジュースで済ませることにした。

19時、再び給水所の○○センターに行くも、今日の給水は今現在、並んでいる人だけなので、あらたに並んでも給水出来ないと言われ、船岡小学校に向かう。20時から23時まで3時間並んで、20ℓと3ℓのポリタン、2ℓのペットボトル8本、500㎖4本に水をもらう。

並んでいる間、列の前や後ろの人々の会話が聞こえてくる。携帯が通じないことへの不満が多かった。安否を尋ねるメールが届いているのに、無事だという返信が出来ないもどかしさを全員が抱えていた。時折、センターにメールが届いているという知らせが届くが、センターに問い合わせてもメールはダウンロードされない。ずいぶん多くの電話やメールをいただいたようなのだけれど、着信記録も残らない状態なので、電波が一瞬戻っても、返信は全く出来ないのだった。

かなり粗暴な言葉使いで、武勇伝を語り続けていた後ろの若者。ふいに現れた母親から風邪薬ドリンクを渡され、仲間の手前、恥ずかしがりながらも素直に飲んでいたのも可笑しかった。
「これさぁ、一人暮らしだったらノイローゼになっちゃうな。みんなでバカなこと言ってっからどうにかなっけど」荒っぽい声が、ふいに小声になって、そんな言葉が聞こえてきた。

寒いこと、電話が通じないこと、給水車のタンクがあまりに小さいこと。誰もが不安や憤りが募っているにもかかわらず、水を待つ列は整然としていた。2時間も経つと、うるさかった若者も黙り始めた。
大きな余震が何度もあり、その度に押し黙っていた人々から悲鳴が上がる。揺れる校舎を眺めながら、私は「ねらわれた学園」のことを思いだしたりしていた。「ヘンテコな映画だったよなぁ」なんて、笑いたくなったりした。自分の置かれている現状に現実味は感じられなかった。

冷えきった身体で、水を運び車に戻ると、心配し続けていたネルがギョンギョン泣く。なぐさめながら家に戻り、バッタリと眠りに着いた。

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