OIKAWA,Satoko blog

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クラゲ と ヘ音記号 

デッサン
新作の下図。左側が上になる。

ドローイングを見ていただくということを初めて経験。
私は結構、動揺してしまった。
デッサンやスケッチ、下図なら、誰かに見てもらうことはあるけれど、
ドローイングは、全く人の目を想定せずに行っているので、
本当に恥ずかしいような、隠れてしまいたいような気持ちになった。

今、取り組んでいる「水焔」のシリーズ、モチーフは「湯気」である。
湯気は動きが速い。
動きの速い鳥などの場合、決まって同じようなポーズを繰り返すから、
いくつかのスケッチを同時進行させることで、描くことが出来る。
けれど、湯気は二度と同じ姿にならない。
写真も動画も撮影して参考にはするが、
実際に目で見る、動きの印象がないと、湯気らしく描けない。

ドローイングの場合、ドローするわけだから、線で描くのだけど、
湯気は線で描くと、湯気にならない。
光を描画するのに似て、線では捉えにくいのだ。
そこで、画用紙を鉛筆で塗りつぶして、
練り消しや消しゴムで描画することにした。

見てる間に動くから、
動く印象を身体に覚えさせるような感じで、
練り消しでフイフイィッと湯気を描く。
そして、覚えている湯気の形を元に、
角をとがらせた消しゴムと鉛筆で、
練り消しの線を成形して湯気に近づける。

そうして出来上がったドローイングは、
クラゲやヘ音記号のような姿なので、
誰も湯気には見えないに違いない、と思っていた。
だから、それを見ていただくということになって、
それはもう、風邪の発熱が瞬間、
零下になるほどの焦りに見舞われたのだ。

そんなに動揺したり、焦ったりするのは、
実力より立派に見てもらいたいと思っているからだ、と気付く。
これが今の精いっぱいなのだから、と、
腹をくくって、見ていただいた。

水焔の新作の方は、そんなクラゲやヘ音記号のおかげで、
かなり湯気らしく出来上がってきている、と思う。


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小さな情報流出 

越前

制作する時にはDVDを流し続けることの多い私。
ああ、そうだ。大岡越前の第1部のDVDが欲しいな、
YouTubeに動画あるかな、と検索したら、
コロンボをお勧めされて驚く。

私がコロンボ・マニアだと、何故分かったのだろう?
コロンボについて、よく調べているとはいえ、
それはYouTubeを使って、ではないのに。
それとも、大岡越前好きとコロンボ好きは重なっている
という統計でもあるのだろうか。

Amazonでも、驚くほどのピンポイントで、
私の趣味にえぐり込むものをお勧めされて驚愕することがある。
人間の傾向なんて、容易に掴めるものなのだろうな。

幼きサミュエル 

サムエル


物心ついた時から目にしていた御絵。
母が台所の壁に掛けていた絵皿にこの絵が印刷されていた。
私はずっとこの絵が好きだった。
調べてみると、ジョシュア・レイノルズという画家の『幼きサムエル』とのこと。
女子パウロ書店で見つけて、懐かしくうれしかった。
小さなカードなので、ビニールの袋に入れて画室に貼っている。

この絵を見ると、子供のころ住んでいた家の台所が思い出される。
そして、なぜか、母がプリンを作ってくれた日を思い出し、
早く固まらないかなぁと、じーーっと見続けていたのを思い出す。
銀の入れ物に、黄色のプリン液。甘い匂いと、巻き毛の少年。
お祈りする時、私が真面目な気持ちになるというよりは、
自分がたいへん小さな者になったことからくる安心感に包まれるのも、
多分、この巻き毛の男の子のおかげが大きいのだと思う。

あの家も、宮城県沖地震で半壊し、引越をしたのだった。
地震以後は、食器のかけらが危ないからと、一度も入れてもらえなかった。
あのお皿、どこにいったの?と聞くと母は「どっかに入ってるよ」と答える。
「見つけたら、くれる?」と言うと、決まって「あげない」と即答される。
しかたない。きっと、母にも大切なものなのだろう。

2012年のはじまりに 

IMGP2626.jpg

「一陽来復」
冬が終わり春が来ること。新年が来ること。
また、悪いことが続いた後で幸運に向かうこと。
陰の気がきわまって陽の気にかえる意から。
              ……と、辞書にありました。

もともとは易の言葉で、11月、冬至を表すものだそうですが、
2012年のはじまりに、とてもぴったりな言葉と感じます。

自然に即して生きてきた先人たちは、
そうやって、冬を、困難を受け止めてきたのですね。
山にいると、1月にはもう、木々がつぼみを付けているのに気付きます。
これから2月、3月と雪は降るのに、
もう春は始まっているのです。
子供の時は、お正月を新春と呼ぶ感覚が分かりませんでしたが、
やっと最近、お正月は春なのだということが、
実感をともなって理解できるようになりました。

2012年が、すべてのものに
おだやかで、あたたかな春となりますことを
心よりお祈りいたしております。



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