OIKAWA,Satoko blog

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自分なりのTPPへの意見 

今日、野田首相がTPP交渉参加表明を延期したと聞いて、
とてもほっとした。
政治、経済には疎い私には、いまだ、
正しい選択が参加なのか不参加なのか、どうしても分からない。
ただ、TPPの議論を通して、
現在、多くの人に、農業がどのように捉えられているか、
まざまざと見せつけられた気がしている。

はじめてTPPを知ったのは昨年に見た、
NHKの「視点・論点」における、
東京大学の鈴木宣弘先生の
「TPPと農業問題 2」の回だった。
その内容が、NHK解説委員室 解説アーカイブスのサイトにて
現在も読むことが出来る。
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/65358.html

その放送の中での、アメリカ・ウイスコンシン大学の教授の
「食料は武器である」という言葉が、私には大変衝撃だった。

TPPは農業ばかり取り上げられるけれど、
本当は24の分野に関わる問題なのだそうだ。

1.主席交渉官協議

2.市場アクセス(工業)

3.市場アクセス(繊維・衣料品)

4.市場アクセス(農業)

5.原産地規制 

6.貿易円滑化 

7.SPS

8.TBT
 
9.貿易救済措置

10.政府調達

11.知的財産権

12.競争政策

13.サービス(クロスボーダー)

14.サービス(電気通信)

15.サービス(一時入国)

16.サービス(金融)

17.サービス(e-commerce)

18.投資

19.環境

20.労働

21.制度的事項

22.紛争解決

23.協力

24.横断的事項特別部会

この24項目のうち、メディアで取り上げられるのは
4の農業ばかり。
農業と国益なら、みんな国益を選ぶでしょう?
と、いった意図を持った報道に思えてしまう。

どうして日本ではこんなに農業の印象が弱くて悪いのだろう。
かたや、交渉相手のアメリカが、
「食料は武器」という意識で挑んでくるというのに、
農業を捨てても構わないような捉えかたをしている時点で、
日本は、負けているのじゃないかと思えてならない。

私は、東日本大震災で、
「大変な被害ではあるけれども、
 これが首都圏でなくて良かった」という言葉を何度か聞いた。
それは確かにその通りだと、理解しているけれども、
やはり、その理解している心が、しくしくと痛むのも事実だ。
東北だから、まだ良かった、と、そう思われることに、
分かっていても、痛むのだ。
TPPにより、その痛みが2重になるように感じられてならない。
一次産業のGDPは1.5%なんだから、他のものを失うより良い、と、
立場のある人が言うのを聞くと、たまらない気持ちになる。

TPPについて調べる中で、
農業について、今まで知らなかったことを
ずいぶん学ぶことが出来た。
なかでも農業が、環境を守るという側面を持っていることは、
これまで意識したことが無かった。
農業の、水資源や景観の保全という側面が、
ヨーロッパでは社会的に理解され、高く評価しているのだそうだ。
それはとても文化的な価値感だと思う。

季刊地域「TPPでどうなる日本?」というムックで、
農産物流通コンサルタントの山本謙治さんが、こう提言していた。
「日本人は元来、食に関してきわめて高い美的感覚を持つ国民であるはずだ。
TPP議論を契機に、その感性に「エシカル」という概念をもう一つ迎え入れてみよう」
エシカルとは

私は、日本が経済でしか価値を計れないような、
文化的でない国であってほしくない。
「食料は武器」と攻めてこようとする力に、
まさにエシカルな概念と、美意識を持って、
食の在り方を、提示できる自分の国であって欲しいと願う。
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