OIKAWA,Satoko blog

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佐藤通雅先生の歌集「強霜」 

強霜2

高校時代の恩師である
佐藤通雅先生の歌集「強霜」が出版されました。
表紙と、中表紙に私の絵を使って下さいました。

強霜1

砂子屋書房
2011年9月19日出版/四六判/245頁
定価:(本体)3,000円(税別)/
2005年~2010年の作品から550首が選ばれ、ほぼ制作年代順に収録された歌集。

佐藤通雅先生が1966年に創刊された、
文学思想個人編集誌「路上」のサイト
http://rojyo.net/index.html

通雅先生には、仙台市立仙台高校時代に、
現代国語を担当していただきました。
通雅先生は、編み物がお好きで、
いつもチューリップハットを被っていらして、
ちょっと髪が長く、
職員室ではない、特別なお部屋にいらっしゃる先生でした。

あの部屋が何の部屋だったのか定かではありませんが、
とにかく、先生のお部屋の入り口には
小さなホワイトボードがあって、
そこにいつも短歌が書いてありました。
授業でも、短歌を詠むことがあり、 
思うことの溢れる年頃だった私に、
表現の型としての5・7・5・7・7がしみ込んだのは、
通雅先生のおかげです。

当時の私は、思春期のただ中であり、
自分の気持ちを言いきりたい、
何かに刻んでおきたい、
という気持ちが強かったように思います。

といって、それを伝えたいという「誰か」が、
明確にいるわけでもなく、
ただただ、何かに刻んでおきたいと欲していたのでした。

なにしろ子供ですから、
言い切りたいのに、言い切れず、
第一、自分自身の気持ちすら、
把握しようにも、はみ出すような有り様で、
もどかしさに、いつも頭が混乱していたように記憶しています。

その混乱に、5・7・5・7・7という様式は、
目盛りのように、器のように、形を規定してくれたのでした。
「当たって砕ける気持ちで5・7・5、
 7・7で、振り戻すように、内省してみる。」
というのが、高校時代、私が短歌を詠む時の方法で、
「7・7があることが、ありがたい。」と、強く感じていました。

それはきっと、短歌をされている方々からすれば、
まったく見当違いな方法なのだと思います。
「当たって砕ける気持ちで5・7・5、
 7・7で、振り戻すように、内省してみる。」
というのは、きっと、私の思春期の模索そのもので、
通雅先生は、そんな様子を、
教育者として受け止めて下さっていたのではないかと思います。

絵を続けて、大人になり、
先生の歌集の装丁に使っていただくことは、
その高校時代の延長のようにも思えますし、
自分なりの表現の型を、私が見い出し始めたことを、
先生に褒めていただいたようにも思えて、
とても嬉しく、励みに感じているところです。

先生の歌について、私はなにか述べるようなことは
とてもとても出来ませんが、
先生の歌を詠まれれば、
誰でもその静かな凄みを感じられることでしょう。
ぜひ、この歌集を読んでいただければと思います。
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