OIKAWA,Satoko blog

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来年は41ね 



とうとう40歳の朝を迎えた。
今日になったら、探そうと思っていた動画。
ピーター・フォークのウィスキーの広告。
見てから、あぁ30歳の設定だったのだな、と思い出す。
10年遅かった。

ピーター・フォークといえば、
当然、刑事コロンボである。
コロンボの第1作は「殺人処方箋」1967年の放送で、
ピーター・フォークがまさに40歳の時の作品になる。
我が愛するコロンボは40歳デビューだったのだ。

それまでシリアス路線だったピーター・フォークは、
コミカルなコロンボ役を演じることで多くのファンを得た。
40代での大変身と大成功というのは、勇気が出る話に思う。

う~む。……コロンボに追いついちゃった。
そして、来年はバカボンのパパに追いついてしまう。


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美を求める業 

怪談2
「怪しき文豪怪談」で放送される、「片腕」(落合正幸監督)より


「怪しき文豪怪談」というNHKのドラマ番組が
8月23~26日、NHKBShiで午後10時から放送されるらしい。

川端康成の「片腕」を落合正幸監督、
太宰治の「葉桜と魔笛」を塚本晋也監督、
芥川龍之介の「鼻」を李相日監督、
室生犀星の原作「後の日」を是枝裕和監督が撮ったそう。

すごく見たいような、絶対見たくないような気持ち。

特に、川端の「片腕」は、
私が川端康成の中で特別に記憶している小説のひとつ。
あんなに幻視的な小説を、どう映像化するのだろう?
触感や嗅覚の描写をどう表現するのか?
第一、まんま片腕が出てきたら、
失笑してしまうように思うのだけど。
予告編を見ると、片腕を貸してくれる女性が
どうみても大人の女性で、
原作の「娘」とはずいぶんイメージが違う。
テレビ用に、いろいろ変えているのだろうと思う。

私は川端康成の小説を最後まで読めたことがほとんどない。
雪国など、最初の方だけで耐えられなくなってしまう。
女性の置かれている立場や心情が痛々しくてつら過ぎる。
その痛々しいさまが、
川端作品の透明な美しさを醸し出しているのだと思うのだが、
そういう川端康成の審美眼、感受性が私には怖くてならない。

その点「片腕」は、
女性が「片腕」という「物」になっているので、
女性には主体性はなく素性も人格も語られない。
その分、安心して(罪悪感なく)
女性の“美しさのみの享受”を
私は自分に許し、
最後まで読むことが出来たのだと思う。

「片腕」は、女性の総体から「美」を切り離し、
賛美したあげく、息の根を止めてしまう話だ。
(と、私は思う)

私は「片腕」が物であることに安心して読み進め、
物語の最後の最後、
主人公が娘の腕をうち捨てるところで慄然とする。
美意識や審美眼というものが、
かくも非人道的で残酷で手前勝手であることに気付くからだ。
主人公とともに、耽美にひたった自分の中に、
その残酷さがあることを自覚させられる衝撃。

美術収集家としても知られる川端康成。
美を求めることが、業でもあることを、
川端氏はよくよく知っていたのだろうと思う。


・川端康成「片腕」はここ↓で読めます。日本ペンクラブ 電子文藝館
http://www.japanpen.or.jp/e-bungeikan/novel/kawabatayasunari.html

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怪談
「怪しき文豪怪談」で放送される「後の日」(是枝裕和監督)より
私は是枝さんの「後の日」が一番見たいな。

NHK妖しき文豪怪談HP(予告編動画有り)


※予告編を見る限り、どれも原作通りというわけではなく、
 それぞれ解釈されたものになっているようです。
 原作に興味ある未読の方はネット上にも載っていますので、
 これを機に読まれてみては。
 
・太宰治「葉桜と魔笛」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/42376_15545.html
・芥川龍之介「鼻」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/42_15228.html

・「後の日」の原作は室生犀星の「童子」「後の日の童子」ですが、
 これはネット上では見つかりませんでした。

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