OIKAWA,Satoko blog

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朝の空気 

仙台へ引越して半月、生活の基本は整い始めた。HPの更新もまたきちんとしていこうと思うのだが、不思議なくらい書くことが見つからない。引っ越しの様々に心せわしいからだろうか?とも思ったがちょっと違う。文章を書くような脳の部分を使わないで暮らしているのが原因だと思う。
新しい家は前に日記に書いたように市街化調整区域に建っている。そのため近所には家が少なくここ30年、一軒しか家が増えていないらしい。もっと山に入った方がむしろ住宅地が広がっているという不思議なところだ。おかげで近所は山の風情いっぱい。見晴らしも良い。
ケーン、ケーンと今朝はキジの声で起こされた。正体は分からないが「ホイ、ホイ、ホイ」と鳴くものもいる。木々はきれいに紅葉し、澄み渡った青空をバックに色づいた葉の音楽が眼に響く。宮城はもちろん関東より寒い。ただ気温の問題ではない。水の軟質硬質のように空気にもそれがあると思う。北の空気は硬質だから、寒さにも夏の暑さにすら透明度を感じる。夜、月や星のキーンと冴えていることといったら!
耳や頬や鼻の頭がツーンと冷える。手で触れてその冷たさに懐かしくて笑えてくる。愛犬のオッパイ、計8個中下の2個はほとんど毛がなくて裸ん坊であるため、廊下に座って外を見ているときなどちょっとさわるとひんやりしていて、これまた可笑しいんである。鼻やオッパイが冷たいことの何が可笑しいか自分でも分からないのだけれど、面白くて仕方ない。
五感にどんどん情報が入ってくるから脳はそれを統合することに専念している様子。その情報に意味を見つけるとか、付加するなどという能動性はとてもまだ持てないのに違いない。受け止めるだけで精一杯だし、受け止めることが面白くて仕方がないのだ。
早起きに切り替えた生活、早朝の犬散歩。朝の空気はどんな匂いかと思い切り吸い込むと、鼻の奥に冷気が直撃、こめかみに痛みが。これがまた面白い。霜に縁取られた落ち葉のサクサクという音を聞きながら、先を急ぐ愛犬と走ってみた今朝でありました。
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新居の事情 

個展終了日の次の日は仙台への引っ越し。その新居というのが実に手強い物件だ。大家さんは知人の宮大工さん。一家そろって超多忙のため、私達の引っ越しに合わせて家を整理することが出来ないため5年間誰も住んでいなかった家に、ほぼそのまま住むことになったのである。
壁は至る所はげており、襖もかなり破けている。台所は特に壮絶な状況だった。

まずはハウスクリーニング、そしてDIY。10/28日に荷物を運び込んでから、食器を出すところにこぎ着けるまで一週間を要した。お風呂や食事という生活の基本がどうにか出来るようになり、ほっとしている今日この頃である。
そんなスタートの仙台生活だけれど苦痛ばかりかといえば、ちっともそうではないんである。そんなスタートも結構楽しんで乗り越えている。疲労のため目は痛むし口内炎も長引いたが、窓を開け放し近所を気にせず庭に出たり掃除をしたり洗濯物を干したり、そんな普通がとても心地よい。

おととい、仙台観測史上3番目の早い初雪が降った。雨が見る間に雪に変わり、庭木はあっという間に雪帽子をかぶった。次の朝、カーテンを開けると一面銀世界!冬タイヤに変えずにいたOTTOの不安をよそに、私は愛犬とともに庭を走って(雪の上を走ることが出来るのは北国の人間の証)雪投げをし、手を真っ赤にしてふざけ合った。「こたつで丸くなる猫」よろしくストーブの前でお尻を暖めるOTTOにキンキンに冷えた両手を誇らしげに見せて、リンゴほっぺの三十路の私。

故郷にもどる 

この秋、ふるさと・仙台に戻ることになった。

大学入学のため上京して10年以上になる。仙台もずいぶん変わっただろうな。先日、小学校以来からの友人が遊びに来た。彼女は私が仙台に戻ったら、旧友を集めて会を開いてあげる、と言ってくれた。

関東にも、ずいぶんたくさん、大切な人が出来た。恩人も友人も。教室もやっていたので、その生徒のみんなと別れるのはことさらさびしい。
とはいえ、新幹線なら2時間とかからず東京に着くのだし、友人や恩人に会うのだって関東にいても年に一度か二度である。急激にみんなと音信不通になるようなことはない。

去年は宮城での涅槃図の仕事のため何度も宮城と埼玉を往復した。その時つくづくと、自分の地元は宮城だと感じた。気温、空の高さ、風景、空気…。見るもの、嗅ぐもの、触れるもの、自分の奥でしみじみ馴染む感覚にあらためて感じ入った。

地元に戻り、制作をすることはきっと自分に大きなものを与えてくれるのではないか?と、淡い期待を持っている。期待を実現させるかどうかは自分の努力次第だけれども。少なくとも、雑音に悩まされず、自分の中に響くものに素直に耳を傾けることが出来るような気がしている。それだけでも、きっと、制作に良い影響を及ぼすと思う。

あとひと月で京橋での個展。関東に住む中での最後の個展だ。仙台に越したら、すぐ仙台での個展がある。これは去年から予定していたもので、その時にはまさか帰仙するとは思ってもいなかった。これも、不思議な偶然だ。その偶然を意味あるものにするのは自分次第。これ以外にも、仙台行きを考え初めてからの数ヶ月、重なった偶然はどれもふるさとへ帰ることを私に促しているように感じられた。同時に、今過ごしている時間がとてもかけがえのないものだと感じさせてもくれた。

このHPは、きっと仙台に行っても続ける。その時には地方から見た東京、なんてことも書いたりするんだろうな。「東北の国から」なんて感じで。とにかく、それまでは個展に向けての制作に集中です。

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