OIKAWA,Satoko blog

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2002 個展によせて 

展覧会に向けて制作を始めた当初、 テーマは「川の水面」でした。 クロッキーをしたり、ビデオや写真におさめたりもしました。 しかし、制作に向かうと思う絵にならず、悩む期間が長くありました。
油絵から日本画に転向したためか、私は陰影でものを捉える癖が染みています。 不意に、陰影で川の水面を捉えるなど、今の自分には無意味だと理解しました。 自分が水面に見つけた美しさは陰影を伴う形ではなく 「移ろう色、光」であると気が付いたからです。

光と、その水の「流れる速度」
それが川を見ていて表現したいと思ったものだったのです。
「あるべき方向へ、光が色を映して流れていく」という姿。 私にとって川は風景とか、風情を醸し出すモチーフとしてではなく 心の有り様の理想を感じさせ、惹きつけたのだと思います。
そう気付いてから、少しずつ制作が進み出しました。
今回の個展の作品はこれまでもモチーフにしていた花を描いています。 川の水面から感じた心の有り様の理想を花が表現してくれるように。
その花が、川面の色のように見えるよう
その花が、あるべき方向へ流れるよう 
――そう願って描きました。

展覧会直前に仕上げた100号は、久しぶりに人物画となりました。 人物は、子供の頃の私です。 川の流れの先が、子供時代の自分の在り方だったのだろうか?と 描き上げながら、思いめぐらしました。
私事ですが、今回の展覧会を終えると同時に、 故郷の仙台に暮らすことになりました。 何処かへと願い歩んだ先に故郷が現れた、ということも 偶然とは思われずにおります。 帰るべき所に、辿り着いたという気持ちや 慈しむべきを見つけられたような嬉しさが 見て下さった方へ伝わることを願っています。
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