OIKAWA,Satoko blog

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
trackback: -- | comment: -- | edit

工房・集 

17日、川口市の知的障碍者施設「太陽の家」を見学。私は今年、文化庁の新進芸術家国内研修制度に駄目元で応募する。研修テーマは「知的障碍者美術」。私は知的障碍を持つ人との美術活動をしてきたので、その中で感じてきた思いをまとめたいと思ったのだ。私自身にとっても、美術に対しても、社会に対しても知的障碍者美術は大きなの意味を持つと思っている。 その研修先として、ご協力をお願いする意味もあり「太陽の家」にお邪魔したのである。

エイブル・アート・ジャパンという団体をご存じの方も多いだろう。都美術館での展覧会を始め、書籍の出版等、障碍者美術を支える活動をしている団体だ。ここへも研修をお願いした。断られるのを承知で電話をすると事務局のOさんはさくさくと話を進めて下さり「17日川口の太陽の家に行きませんか?奈良のたんぽぽの家メンバーもちょうど太陽の家に来るんです。面白い経緯で出来た施設ですから意義ある話が聞けるでしょう」と誘って下さった。たんぽぽの家といえばこれまた素晴らしい活動をしている障碍者美術支援団体だ。エイブル・アート・ジャパン、太陽の家、そしてたんぽぽの家と一気に3つのグループの皆さんにお会い出来る幸運に巡り会ったわけである。

太陽の家の分場である「工房・集」の見学。利用者の作品はあまり見ることは出来なかったけれど、建物自体が利用者や職員や地域の人々や芸術家の人々の想いや手の跡によって作り上げられた「場という作品」だった。

壁、天井、床、窓、全てに絵が描かれている。障碍を持つ人、地域の子供達、大人達みんなで何日もかけて描き込んだものらしい。もともと太陽の家は織りの活動をしていたそうで、そのためか建物に描き込まれた絵の色もどこか織物の糸のような印象を受けた。ペタっとしたタッチではなく、カサッとしたタッチで織物の持つ手仕事の親しみがあった。手を触れ続けて出来上がる織物というのは出来立てでも、すでに角が取れて時間が染みこんだように馴染んでくるもののように思う。
まだできあがって4ヶ月というこの工房・集という建物はまるで織物のようにすっかりと角の取れ馴染んでくる空間として感じられたのである。あの建物はきっと縦糸横糸、多くの人が想いを織りなし手を触れ慈しんで作り上げた場に違いない。「集」という名前そのものだ。

文化庁の研修は狭き門だから、合格は難しいかも知れないけど、その応募を通してこのような人々に出会えたことが幸せなことだったと思う。エイブル・アート・ジャパン、たんぽぽの家、太陽の家の皆様の活動がますます発展されますことをお祈りいたしております。
スポンサーサイト

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。