OIKAWA,Satoko blog

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我在ったりと言いたいネルの置き土産はドックフード一粒  

愛娘犬・ネルがまだ小さいとき、ふと気づくと、小さな小さな小石がネルのいたあたりに置いてあることに気が付いた。それは、落ちているのではなくあきらかに「置いてある」のであった。その小さな小さな小石(小指の爪の3分の1くらいのもの)は、日によって玄関にあったり、ベランダにあったり、台所にあったりした。それが同じ石だと気が付いて、とても驚いたものだ。

あの、まだ鼻の黒い「うりぼうず」みたいな子犬のネルが、明らかに意図を持って小石をあちらこちらに配置しているのだと思うと、感銘を受けた。ネルは今年で4歳になる。引っ越しもしたし、あの小石は前の家に置いてきてしまったけれども、今もあの不思議な置き土産は健在である。今は、自分の食べ残したドックフードの粒を、家の様々なところに置いて回っている。

たとえば、脱衣場に一粒。トイレの前に一粒。廊下に一粒。枕の上に2粒、という時もあった。どうやらそれは、私やOttoがお風呂や、トイレなどネルの入れないところに滞在している間に運んでくるらしい。枕に置く場合はそこにいるはずの人の不在に対して「置く」ようである。だから、まだ一度として「置いている」ところを見たことがない。いてほしいのにいない、という状況に対して、私はいるorいた、ということの証、みたいなもののようだ。

にしても、わざわざそのために残しているのかもしれない数粒のドックフードを、誰も見ていないときにそっとくわえて、ポトリ、と置いているのかと思うと、もうたまらない。そのひと粒を見つけるたびに、「うん、うん、わかったよ。いたんだね、ここにね。」と思う。
といって、ネルが私たちに分かってほしくてそんなことをしているという訳でもないらしい。ただただ、そうしているだけのような、そうっとした行為なのである。

犬の実存主義者、ネル。君は、動物に精神・魂はないと言ったデカルトを超えたね。
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